あなたには人生の「夢」がありますか?
言葉を変えると「本当にやりたいこと」がありますか?
「とくに思い当たらない」って人もいれば、「昔はあったけど叶わなかった」って人もいるのではないですかね。
では逆にその「やりたいこと」を手に入れた人っているのですかね?
まあ、そんな人は僕のブログよ読む必要は無いでしょうからこれを読んでいる時点でそんな人は殆どいないのでしょう。
では、そんな「やりたいこと」や「夢」を叶えた人って身近にいますか?
なかなかいないんじゃないですかね?
TVの中とかに出てくる有名な人ならいくらでもいますよね。
今なら「大谷翔平」ですかね。
完全に彼の「夢」は叶えてはいないのでしょうが、まっしぐらにそこに向かって多くの人の憧れの存在になっています。
この大谷翔平が17歳の時に夢を叶えるために書いた「マンダラチャート」ってのが少し話題になりました。
マンダラチャートっていうのは、真ん中に自分の夢を書いてその夢を叶えるために必要な事を8個書き出します。そしてその8個の一個一個にそれらを叶えるに必要な8個の事を書いていくんです。
こんなやつです↓
大谷は17歳の時に、真ん中の夢の部分に「ドラ1、8球団」と書きました。
野球を知らない人には何のことかわからないかもしれませんが、プロ野球の球団8チームから「ドラフトって場で自分の球団と契約してほしいと一番最初に指名される」ことです。この数が多いと言うことはそれだけプロのチームが認めて戦力になると思っていると言うことで、過去にもっとも多かったのが野茂英雄などの「8球団」なんです。
ちなみに、大谷は現実には日本のプロ野球のドラフト前にアメリカのメジャーリーグに行くと言い出して、当時はまだ懐疑的だった「二刀流」の事もあり二転三転し最終的には日本ハムだけが指名した形になりました。
このマンダラチャート自体は叶いませんでしたが、実際はこれの遥かに上を行く現実を彼は手に入れていますし、このチャートは通過点で本当の夢は「メジャーリーグで世界一になること」でしょうからその7~8割は叶えている状態だと思います。
この「マンダラチャート」ですが形は違いますが、昔から「マインドマップ」とかいろいろな言い方で存在してるんですね。
仕事などで「目標」とか「成果」を目指す時に使われたりもしますが、自分の「夢」に向かっての時に同じように使われていたりします。
これ自体は、「まずは何をすべきか」を明確にできるので非常に有効な面もあるのですが・・・
目標とか成果ならばよいのですが、真ん中に「夢」って書けます?
最初の質問ですよね。
「過去にそんなようなものを目指したことはあるけど叶わなかった」ってぐらいの人はいるでしょうけど、これを明確に書ける人ってほとんどいないのではないですか?
今、明確に書けるならそもそもこのブログを読んでいないですよね。
では、なぜ多くの人が書けないんでしょう?
大谷のような天才ではないから?
これはね。
ほとんどの人には「反対」だからです。
反対???
このマンダラチャートの作り方が反対なんですよ。
前回のこのブログの記事にも同じようなことを書きましたが~
若干17歳の大谷翔平がなぜ真ん中の「夢」を書けたんでしょう?
同じメジャーリーガーのイチローも小学校の卒業文集に将来の夢は「プロ野球の球団にドラフトで入って契約金を1億円以上もらう」って書いています。
プロゴルファーの石川遼も卒業文集に「マスターズ優勝」って書いています(マスターズってのは世界で一番大きなトーナメント)
同じくサッカーの本田圭佑も「サッカーで世界一になる」と書いています。
そして全員がその事をとても具体的に書いています。
みんなさんは小学校の卒業文集に将来の夢って何を書きました?
そしてそれは叶っています?
もしくは、それに向かっています?
多分、何を書いたのかすら覚えていないか、叶っても向かってもいないですよね?
それは僕も同じです。
何を書いたかすら覚えていません。かすかに覚えている記憶では提出期限の前日まで何も書いて無くて、書いてない言い訳ばかりを書いていたような・・・笑
彼らのように書けなかったから、今もマンダラチャートの真ん中に書くことが思いつかないんでしょうか?
僕はそれは違うと思うんですよ。
イチローが卒業文集にこんな事も書いています。
「僕は3歳から野球の練習をしています」
3歳の子供が野球をするのって「親」の影響でしょ。
彼らがその夢を書くことができたのは、ほとんどが親を含めた「環境」です。
イチローの親が「公務員以外はダメだ」って人だったら?
本田圭佑の生まれたのがサッカーチームなんて無い離島だったら?
大谷翔平が身長193センチという日本人離れした恵まれた体格ではなく160センチ以下だったら?
東京オリンピックの自転車のBMXって競技の日本代表になった中村の下の名前は「輪夢(リム)」ですよ。
親が生まれた時から自転車競技をやらすき満々じゃないですか笑
もちろん、彼らの努力や才能を否定する気は全くありません。
同じ環境にいても、彼らのようにならなかった人が沢山いるのも事実です。
ただ、彼らが「真ん中」を書けたのは半分は与えられた環境です。
だから、僕は彼らのそんな状態のことを「役割」だって良く言います。
では、みんさんはそんな環境や親がいました?
「大学に行ったほうがいい」
「看護師の資格を取れば将来困らない」
「公務員の方が安定している」
その程度の親からの助言?強制?は有ったかもしれませんし、それに必要なお金をかは出してはくれたかもしれませんが、それは「夢」とは少し違いますよね。
世の中の99%の人はその「それを目指すことに気づく環境」の部分も自分で手に入れないといけないんですよ。
なので、今ここで「夢がない」と思っているあなたがたの方が彼らよりも遥かに難しいことをしようとしているんです。
もちろん、大谷やイチロー、本田圭佑も素晴らしい選手です。
その考えや行動は尊敬していますし、教えらることも多くあります。
でも、もう一度言いますよ。
真ん中に夢を書けないあなたの方が凄いことをしようとしているんですよ。
だったら、簡単に夢なんて見つけれなくて当然ですよ。
僕は夢を見つけれない理由が、マンダラチャートの書き方が「反対」だって言いましたよね。
与えられた環境の無い僕らは、まずは「真ん中」ではなくて「周り」から埋めていくんですよ。
それはなんでもいいのです。
部活、趣味、ハマってるもの、させられたもの、挫折したもの、その時だけ夢中になったもの、生活のための仕事・・・・
子供の時のくだらない遊びから、大人になっての趣味や生活や世間体の為の仕事でもなんでもです。
ただ、大人になっていくにつれて「楽しむ」「好き」が薄れて行ってしまいます。
それが無くなると埋まらなくなります。
そして周りがあらかた埋まった時に「真ん中」がわかるんですよ。
だから、「小学校の卒業文集」では絶対に書けません。
それでは経験値が足らなすぎます。
大谷やイチローはその経験値の部分を環境に与えられてるってことなんですよ。
なので、どうしてもある程度の生きた時間=年齢が必要になってきますから、ここを埋めることができるようになるにはそれりの年齢になります。
もしも、これを10代の子が読んでいるなら今は真ん中なんて埋めなくてよいですよ。
親や先生が怒らない程度な事を適当に書いてもいいです笑
もちろん、気になることがあったらそれをやってみてください。
でも、それはたぶん「真ん中」ではなくて「周り」です。
だから、途中で止めても投げ出しても逃げてもOK。
その周りに書くのはそこまでで良かったんですよ。
いっぱい周りを埋めれば埋めるほど真ん中は明確になっていきます。
だから、一回何かを目指して失敗したりしたからって「もうやった」的になってたらそれでは見つかりません。
そして「凄いこと」である必要もありません。
「やらされた」「やらざるを得なかった」も「周り」を埋めるものです。
でも、「好奇心」だけは必要です。
そして面白いのは、周りが埋まって真ん中に書くことに気がついたら「あ~やっぱり」みたいなことなんですよ。
どこかで、頭の片隅でずっと気づいていたんじゃないかってぐらい「だよね~」ってことなんですね。
そうやって、真ん中を見つけた時はほとんどの必要なものは揃っているはずですが、それでもその真中を手に入れる為に必要な事はでてくるので、今度こそ大谷翔平と同じように真ん中にそれを書いてマンダラチャートを作りましょう。
真ん中が思いつかないのは、「無い」のではなくて経験値、知識、体験がまだ足らないんです。
でも、そんな時に一番足りてないのはたぶん「楽しい」ですけどね。
それではこれで終わります。