「生きているだけで偉い?」
ある番組でこれは本当なのかを調査していました。
関西の人気番組なんで少し前に見た人もいるかも知れませんが、田舎で民法が3局しかないので番組によってはかなり遅れて放送されるので、こっちで放送されていたのは最近でした。
内容は、投稿者の女性が落ち込んでいる時に会社の同僚に「生きているだけで偉い」と言われ、「私に褒めるところもないのか」と腹が立ったんだそうです。更にその同僚の「おれ良いこと言った」ってドヤ顔に更に腹を立てて大論争になったんだそうで、街の人たちに調べてほしいと言うことだったんです。
番組内ではいろいろな意見もでましたが・・・
皆さんはこれどう思いますか?
他にも明石家さんまさんが言ったとされる「生きてるだけで丸儲け」ってのも似たような意味だと思います。
これに関しては、明確な答えはないんでしょうが、ここでは僕の答えをお話しますね。
「生きているだけで偉い?」
確かに正しいと思います。
でも、これを読んでいる人で、いま悩んでいたり辛いことがあったりする人で、もしもアドバイスでこれもしくはこれに準ずるようなことを言ってくる人がいたら、その人のアドバイスはこれ以外でもなんでも聞く必要はありません。
なので、番組の質問者の女性もその同僚からのアドバイスとか意見は今後、一切聞かなくてよいです。
「正しいのならなぜ?」って思いますよね。
これはね。
僕のカウンセラーとしての考え方でもあるんですが、「人は正しいことを言ったからって、解決するわけでも納得するわけでもなく、むしろタイミングの違う『正しい』は毒でしかない」って事です。
僕がカウンセラー&占い師を始めた頃に「PeAngel」ってハンドルネームとかアカウント名を使っていたことがあるんです(今でも一部には使っていますが)
この「PeAngel」ってどういう意味かと言うと、「Pe=ペ」で「Angel=天使」で「ペテンシ(ペテン師)」って意味なんです。
「カウンセラーがペテン師ではまずいのでは?」
ですよね笑
これは、さっきの「正しいこと」を言うことが悩んでいる人や困っている人に正しいとか有効なアドバイスではないって前提で、「場合によっては必要な嘘も言うよ」って意味なんです。
僕の仕事の目的は「正しい」とか「凄いこと」を言って、称えられることでも称賛されることでもなくて、「悩んで困っている人を助けること」です。
だったら必要なら嘘でもなんでもいいますよ笑
さっき、悩んでいたり困っていたりする時にこのセリフを言う人がいたら、その人からのアドバイスなどは聞く必要がないって書きましたよね。
それはね。
このセリフが言える人は、2種類しかいないからです。
一つは本当の意味で悩んだり困ったりしたことがない人。
もう一つは、本当の意味でどん底の悩みや困ったことを経験したから言える人。
で~本当の意味での経験をして言える人は、このセリフを困っている人には言わないんですよ。
だって、自分が本当に困ってる時にこのセリフを言われたら、余計に辛くなるのを知っていますからね。
と言うことはですよ。
悩んだり困っている人にこれを言う人は、本質的にこのセリフを理解していませんし、その「域」にも到達していないんです。
人ってどんなに能力が高くても、社会的に成功していてもお金があっても権威があっても科学者でも哲学者でも、ある一定以上の悩みや苦しみを体験しないと本質的に理解できない領域ってあるんですよ。
お坊さんって、荒行を積んでそのレベルが高いほど位が高くなるんです。
位が高くなるって事は、言い換えれば「悟り」に近づくってことなんですね。
それには、荒行って苦しみや困難が必要で、その荒行自体には「苦しむ」って事以外にはなんの意味もないんだそうです。
でも、それを体験しないと気付けない領域ってあります。
そして、それは人生で本当に困難に出会っている人に比べれば軽いものなんですよ。
何故かって?
荒行には命に関わるものや何年も続くものをあります。
でも、どんな荒行でもそれは自分の意志で始めて、耐えられなければ自分の意志で止めれます。
人生のとくに「生まれた環境」とかのように自分の意志で選べないものは、耐えられなくても生きていくという選択をする限りは止めれません。
それに比べたら、自分がやりたくて始めて、困ったら止めれるものは「苦労」や「困難」というレベルでは遥かに低いんです。
だから、やるならあり得ないような荒行をしないと、人生での困難には匹敵しないんですよ。
今回の「生きているだけで偉い」って言葉を、本質的に理解してそう思えている人はその領域なんです。
ちょっと人生で挫折した程度で、その領域なんて行けるわけがないんですよ。
そして、その領域の人は軽々しく悩んで困って苦しんでいる人にそんな事は言いません。
言うのは、「そのセリフを知ってる」ってだけの人です。
「知ってる」のであって「理解している」でも「わかっている」でも、ましてや「体現している」でもないんです。
どんな事でもそうでしょ。
「知ってる」だけで教える人は本質を伝えれません。
だのに、これを言う人は「俺、こんな深いこと知ってるんだぜ!そんな俺を称えてよ」って、いう気持ちで言っているんです。
もしくは、そんなことすら考えてない「ただ聞いたことを喋っている」ってだけです。
その人は、本当の意味で困ったことがないからそんな事を言えるんですよ。
スマホのゲームで戦争を体験した人が戦場を語っているようなものですよ。
なので、その人からのアドバイスは他の事も聞く必要がないんです。
悩んでいる時に、相談してアドバイスを貰うのは、自分よりも悩んだことのある人でないと意味がないですよね。そして、それをアドバイスできるってレベルって自分の悩みの何倍もの悩みを経験してないとアドバイスなんてできないんですよ。
これを読んでいる人で、いままさに悩んでいたり苦しんでいる人はこのセリフは「どうやらそんなゴールがあるんだな」ぐらいで知っていれば十分です。
いま、そんな事を思える必要なんてまったくありません。
思おうとすれば余計に悩んだり苦しんだりするだけですからね。
そしてね。
いまの悩みや苦しみが大きければ大きいほど、そこから脱出できたときには自然とこのセリフが当たり前のように思えるようになりますから、「こう思わねば」「これが正しいんだ」なんて思う必要はありませんよ。
それではこれで終わります。
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