タロットカードに「悪魔(THE DEVIL)」と言うカードがあります。
主には「欲望」とか「欲求」みたいな意味があるんですね。
そしてそのカードには悪魔の絵が描かれ裸の男女が鎖で繋がれています。
「欲望に支配されている」と言うような意味になるんです。
「欲をなくせ」とかって言いますよね。
欲を無くすことが人生を良くするためには必要なのでしょうか?
僕はそんなことは無いと思っているんですよ。
「引き寄せの法則」とかって言葉を聞いたことがありませんか?
簡単に言えば、願ったりしたことを引き寄せることで叶える方法みたいなことです。
これ面白いのは、極めて行けば行くほど「矛盾」になるんです。
どう矛盾するかって言うとですね。
例えば「車が欲しい」と思ったとするじゃないですか(実際はもっと詳しく思わないとダメです)
すると、それは「今、その車を持ってない」って自分で証明していることになるんです。
その欲しい車を持っているなら「欲しい」になりませんからね。
欲しいと思うっていうのは裏返せば「持ってない」ということになります。
なので、「欲しい」と思えば思うほど「持ってない」も強化されます。
これの回避方法で「欲しい」ではなくて、「持っていると思うようにすればいい」と言うのがあります。
でも、これって結局はこの行動(思考)をすること自体が「持ってないからしてる」って事になるんで、「言葉遊び」でしかなくなってしまうんです。
で~この引き寄せの達人と言われる人たちに言わせると、「欲しい」とか「あるとか無いとか」すら思う必要なんてなくて最初からあるんだって言うんですね。
う~ん。
言いたいことはわからんでもないけど・・・もはや禅問答みたいになってきています。
このお話の最大の矛盾は、「欲しい」って欲求があるからの「車」なのにそれすら思う必要がないに辿り着いてしまうことなんですね。
だから、突き詰めちゃうとすべての欲求をゼロにしたら全てが手に入るって話になってくるんですよ。
でも、この達人て人たちってこのお話を「売って」ますが・・・笑
そもそもですよ。
「生きる」ってこと事態が「欲求」じゃないですか。
欲求を全てなくせって言うことは「生きる必要がない」って事になってしまいます。
だいたい、この「欲求をなくせ」みたいな事を説いて自分は「悟っている」的な人って、そのセミナーとかが高額だったりするんですよね。一番の「欲まみれ」だったりします笑
もちろん、欲にも悪いものをありますよ。
人から奪ってしまうようなものはダメです。でも、これは「欲」が問題なのではなくて「手段」が問題なんですね。
人間ってこの「欲」って消せないんですよ。
さっきもお話したようにこれを消すと「この世界」に生きている必要性がなくなるんです。
むしろこの「欲」はこの3次元世界を生きるための「原動力」でもあるんです。
最初にタロットカードの「悪魔(THE DEVIL)」のお話をしましたよね。
このカードに描かれている裸の男女は、鎖で繋がれていますがその鎖はゆるゆるでいつでも抜け出せるんです。
だから、欲に支配なんかされていません。
そして、DEVILって逆から書くとLIVED「生きている」になるんです。
生きるための原動力なんですよ。
心の病になって生きる気力を失って行く人達って、心が病んでいくにつれて「欲」を無くしていきます。最初の「欲をなくす」が悟りに近づくならこの人たちは悟っている人たちになってしまいますよね。
心が病んできている人とか人生がうまくいってない人って典型的に「美味しいもの」を食べることをしなくなっていきます。
逆に人生を楽しそうに生きている人って、食べることを楽しんでいたりするんですよ。
「食べる」って根源の欲求の一つだと思います。
なので幸せに生きている人ってやりたいことや、欲しいものや食べたいものが一杯あります。
ただ、その時にその「欲しい」が本当に自分の心からの物なのかは、気を付けていないといけないのです。
ある統計データーで所得の多い人の普段着のブランドを調べたところ、一番多かったのは「ユニクロ」だったそうです。
ハイブランドの服ではなかったんですね。
よくお金持ちは「値札を見ずに買う」って事を言う人がいますが、これは値段が高くても買えるからって意味ももちろなります。
でも、この意味だけではないんですよ。
本質は値段とかブランドではなくて「欲しい」で買ってるって意味なんです。
お金持ち=幸せでも本質に気づけている人でもありませんが、もの事の本質に気づいている人が多いってことだと思います。
あなたの純粋な「欲しい」はなんですか?
それでは、これで終わります。