世の中は空前のスピリチュアルブームなんだそうです。
このブームの理由はいくつかあると思います。
世界規模での伝染病や戦争、政治不信や不景気などでの将来への不安でこんな不安定な時にはスピリチュアルは流行りやすいんだと思います。
もう一つはSNSの発達が大きいと思います。
今までスピリチュアルに触れることのなかった人がSNSを通して見聞きする機会が増えたことも大きいのでないかと思います。
そして、同時に「スピリチュアルは悪」とSNSで言っている人も増えてきています。
では、スピリチュアルは悪なのか?
これは、悪にもなるし善にもなるが答えだと思いますよ。
包丁は美味しい料理も作れますが、人を刺すこともできます。
スピリチュアルが悪だと主張するのは、包丁は人殺しの道具だと言ってるのと同じことです。
これを主張しているSNSの人はブームに乗って「逆張り」で稼いでいる本質はぜんぜんわかってない人でしょうね。
ただ、「悪」と言われやすいのも事実です。
目に見えないことなのをうまく利用して、騙して稼いでる人間がいるのも事実ですからね。
さらに悪意なくダメなスピリチュアルを広げちゃってる人も多くいます。
それはスピリチュアルな事を「逃げ道」に使っている人です。
ある、知り合いのガチのスピ系の女性が40歳を過ぎてもなかなか結婚できなくて悩んでいました。
もともとスピリチャル全開な彼女はスピの考え方や教えに、自分の結婚が叶う方法がないかと探していたんですね。
そしてたどり着いた答えは、「自分は生まれる前に結婚しないと決めて生まれてきた」でした。
だから自分は結婚できなくて当然なのだと・・・・・
こんな感じのふわふわで自分の逃げ道、言い訳にしているスピ系全開の人って結構多いんですよ。
この人がまずすべきことは、現実的になぜ結婚ができないかって事で自分を見つめ直すことです。
この人の結婚できない理由は、容姿とかではないんですよ。
決して「容姿」的にはブサイクでもないんです。
スピ系にありがちな服装をしていますが、決しておかしな格好をしているわけでもなくむしろオシャレなところもあるんですが、男性の目線で見た時に女性としても魅力はゼロなんです。
もちろん、容姿や見た目が全てではないですが、良い方が確率は上がるのは間違いありませんよね。
そしてこの人が結婚できない最大の理由は、「自分が全て正しい」と思っていることです。
これは僕の持って生まれた素質を見るパーソナル心理学での「素質」がかなり出ているのではありますが、素質を「悪い方」にだしてしまっています。
ちなみに、この素質の人のことを書いたパーソナル心理学専用のブログの記事です。
気になる人は後で読んでみてください。
https://getterlabo.com/2023/10/24/post-577/
本来、この素質の人は良い方に出せば「人を助ける」「人を導ける」「人に自分の知識やスキルを教えれる」って人になるんです。
悪い方に出しちゃってる理由は「苦労」をしたことがないからです。
まったく何も苦労をしたことがないと言うわけではないんでしょうが、「自分の責任でない苦労」をしたことがないんですね。
これに関してはこのブログの記事で詳しく書いていますので、こちらも気なる人は後で読んでみてください。
https://michibiki.blog/?p=40
この女性は資産家のお嬢様でまともに会社勤めもしたことがなくて、今はそのスピ系の事で起業してそれを仕事にしているんです。
長年、自営をしてきた僕から見たらどう見てもその仕事内容では、「食っていく」はおろか経費さえまともに稼げていないようにしか見えませんが車は外車に乗っています。
今はご両親も亡くなってその資産で何も困っていないんですね。
あっ!結婚はできなくて困っていましたね笑
でも、それは「自分の責任の苦労」ですよね。
でも、おかしいですよね。
結婚ができないは確かに大きな悩みではありますが、人の悩みの最大のものは健康とお金と人間関係です。
そのお金の部分で悩みがないのはかなり楽なはずです。
では、この人はなぜガチのスピになったのか?
それはさっき紹介したこのブログの記事に書いていますが、人はある一定上の悩みの量をクリアーしていないと気づけない領域ってのがあるんです。
それがないと、本質的には幸せってなれないんですね。
で~この人ってその部分ができていないから、いくらお金に困らなくても幸せって本質的には思えないから、それを解消するためにスピリチュアルにハマっていくんですね。
でも、これってやっている事が間逆なんですよ。
本当は「現実」の方に向き合って自分を変えていかないといけないのに、どんどん現実を置き去りにして「フワッ!」としたスピリチュアルで逃げ道を作ってしまうんです。
「自分が全て正しい」だって本来はスピリチュアルを本当に理解していけば行くほど、「そうではない」って事に気がつくはずなんですよ。だって、その考えはスピリチュアルの真反対の「エゴ」でしかないんですからね。
でも厄介なことに、物理的に困っていないこの人はどんどん「ふわふわ」スピリチュアルを見つけて自分を武装していきます。
挙げ句に「商売」として成り立たせる必要がないですから、簡単にそれを「教える側」にまわってしまうんですね。
こうやって「ダメ、スピリチュアル」をばら撒きだします。
そしてここに同じように「逃げ道」を作りたい人たちが集まりだします。
その集まって来た人たちには、この人のように物理的には困ってない人も多くいてそんな人達が同じように「教える側」になって拡大していきます。
ただ、ここに集まる人は物理的に困ってない人ばかりとは限りません。
なけなしのお金を使って来る人も多くいるわけです。
そんな人達は、「本当に困っている」はずなんですが、そもそも「逃げ道」のためのスピリチュアルですから、苦しみから脱出はできるわけがありません。
見た目が華やかで、しかも「楽」に見えるだけで実は中身は「ゴミ」でしかないんですからね。
そして、心が苦しいのにさらにお金を失うわけですよ。
これが「スピリチュアルの被害者」と言われる人たちです。
なので、そもそもそれは同じような言葉や単語を使ってはいますが「スピリチュアル」ですらありません。
よく、スピリチュアルと現実世界は対極のように思っている人がいますが、これは間違いで本来はどちらも極めて行けば同じになってしまうんです。
そして、スピリチュアルっていうのはまずは現実に向き合って「痛い」思いや「苦しい」思いをしながら自分の本質や心の中に刺さっている棘を見つけ出しそれを解消して受け入れていくって作業が先にあるんです。
もちろん、そこにもスピリチュアルな考えも必要な部分もありますが、あくまでも主体は現実であり物理世界です。
そこをある程度、気づいて行けたら自然とスピリチュアルな考えになっていくんですよ。
僕もスピ系といえばスピ系であるんですが、僕のそのスピ系の知識の多くって現実に向き合って苦しんで悩んでたどり着いた答えが、実はスピリチュアルで語られていることと同じだったって事なんですね。
でも、その現実を見つめる時に苦しいので、その苦しい思いから都合よく逃げ道にしてくれるのがフワッっとしたスピリチュアルなんですよ。
さっきの女性も自分が結婚できないのは、何も必要なことに気づけななかったりエゴを全開に出していたりって自分を見つめてないことですが、それを「生まれる前の自分が」とか「前世のカルマが」とか「宇宙の法則が」とかって謎の理屈で逃げ道にしているだけです。
生まれる前とか前世とかカルマとか宇宙とか天使がか言う人は、スピリチュアルでもましてや占い師でもなんでもなくてただの頭がお花畑の困ってない人ですからね。
自分が本当の意味で困った事のない人に占い師やカウンセラーなどの人の相談に乗ることは、どんなに霊感があろうとどんな超常的な力があろうとその人の言葉では救われません。
これは他の事でもよくある事ですが、スピリチュアルは本当に理解しているのであれば人を救います。
でも、包丁の話で例えたように使う人間が「悪」ならそれは悪意がなくても「悪」にしかなりません。
スピリチュアルを教えてもらいたいなら表面的な見た目や行動や言動よりも、その人の人となりが重要だったりします。